パスポートの夢の意味は、大きく次の2つに分けられます。
- 自分自身のアイデンティティの現れ
- 現実生活でのパスポートに対する思い
1の理由は、パスポートは海外で唯一自分自身を証明するものだからです。パスポートがボロボロになっている場合、自分自身どうあるべきか?が不明確だったり、何かに傷ついている状態かもしれません。
事例を通して詳細を解説します。
事例1
ずっかさん(男性)が見た夢です。
出国審査の列に並んで待っている。
そこそこ混んでいて周りには外国人しかいない。前の人達がもたついていたので、空いている方の入口から審査に向かう。
小太りで中年の女性審査官にパスポートを渡す。何やら問題があるらしく、外国語で尋ねられるが、言葉が半分ほどしか通じない。
その審査官はパスポートを確認しているが、私の写真の載っているページがない。
私は審査官からパスポートを取り自分で調べ始める。確認すると顔写真のページが破られている。他にも破られているページがあったがどこかはわからない。その他にも裏表紙が折れ曲がっていたり、パスポートが全体的にボロボロにされていた。
原因を探す私は、口の空いたボストンバッグに入っているパスポートを思い浮かべる。そのボストンバックは荷物検査のコンベアの上にあった。荷物の検査員にやられたのではないかと思った。
パスポートが破られているので当然ながら出国審査に通らない。しかし、審査官に嫌な感情を抱いていないし、向こうも私に対してフレンドリーで協力的である。
もう一度パスポートを自分で調べていると、見たこともない外国のパスポートが挟み込んであった。(審査場は韓国のようで挟み込んであったパスポートも韓国の物のようだった。私自身、韓国には観光で3回訪れたことがあるだけでそれ以外の関わりは全くない)
そのパスポートは赤色の派手なものであったが、私はあまり気にかけなかった。審査官に「それを使ってみたら」と言われるが、そのパスポートに私は関心がなく開いて見ようともしなかった。焦って少しパニック状態だった。
審査官にどうにか通過させて欲しい懇願した。そこで夢から覚める。
毎月のように海外に行くので、このような夢は何かスッキリしない気持ち悪さを感じました。
夢診断・解説
海外での唯一の身分証明証のパスポートがボロボロになっていて、顔写真の部分も破られているので、ずっかさんご自身の今までのアイデンティティ(自我)が変わり、新しいアイデンティティを築こうとしている状態ではないかと思います。
パスポートがボロボロにされているので、誰かに心を傷つけられている可能性もあります。
審査官が「韓国のパスポートを使ってみたら」と提案しているので、「常識・定石を疑って、柔軟性を持って取り組む」のがキーワードかもしれません。
ただ、毎月のように海外に行かれているとの事なので、「パスポートを誰かにボロボロにされるのではないか?そのうち紛失するのではないか?」という不安感が現れているだけかもしれません。ご参考まで。
事例2
投稿者:宮大工さん(男性)が見た夢です。
空港の入国審査場で、パスポートを出したが審査官がなにかずっと不審に思っている。審査官は一旦奥に行き、再び戻ってきた時に「パスポートを常時携帯するように。でなければ大変なことになるから」と言った。自分はその時に「この国では常時携帯義務はないはずだが」と思った。
その後、飛行機に乗り遅れそうだったので、知り合いと一緒に待合室を走っていた。自分は乗れなかったが、知り合いは乗れた。その知り合いが乗った飛行機は離陸したが、機首を上げすぎて墜落してしまい、黒煙を上げていた。
さらに続き、今度は自分が飛行機に乗っていた。上空を高く飛んでいたが、徐々に高度を下げて、無事に着陸した。しかし、着陸後は竹林のようなところを迷いながら移動していった。
一言で言うと、とても力強い、良い夢ですね!
細かく見ていきたいと思います。
パスポートの意味
パスポートは海外に行った時、自分自身の身分を証明するとても大切なものです。それが無いと出先からの出国も、日本への入国も出来ません。
宮大工さんの場合、空港の入国審査場で審査官が不審がり、「パスポートを常時携帯するように。でなければ大変なことになるから」とまで言われています。
ここから、新しい事をスタートする(空港から飛び立つ)不安感が強いのではと思います。さらに、パスポートを常時携帯するように言われているということは、新しい事をスタートする上で、自分自身(の考えや意見)を強く持つ事の大切さを夢が伝えてくれているのかもしれません。
知り合いの飛行機は落ちるが自分の飛行機は無事
ここについては、宮大工さんのとても強い前進する意思を感じます。
というのも、直前に飛んだ知り合いが乗った飛行機が離陸に失敗して黒煙を上げているにもかかわらず、宮大工さんは飛行機に乗り込まれていますよね。これは凄いです。普通だったら飛行機に乗るのが無茶苦茶怖いはずです。
宮大工さんが乗った飛行機は無事に着陸していますので、無意識でも「新しい事をスタート出来る、挑戦できる時期」と感じておられるのではと思います。
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着陸後の竹林について
着陸後は竹林のようなところを迷いながら移動していったとの事ですので、新天地に到着し、迷って歩く時間も比較的少ないと感じておられるのではないでしょうか。というのも、実際の竹林というのはそんな広くありません。せいぜい広い竹林でも500メートルも歩けば別の場所にたどり着きます。
まとめ
パスポートの審査官にごちゃごちゃ言われたり、知り合いの飛行機が離陸に失敗したりと、一見危うそうな夢に見えますが、自分自身をしっかりと持っていれば新天地は開ける!というご自身からのメッセージではないかと思います。
もし何かありましたら、コメント欄にご記入下さいませ。