夢を見る心理学的な意味
思ってもない人や場所が出てきたり、現実とは全く違うことをやっていたり、夢では予想だにしないことが起こります。
人はなぜ夢を見るのでしょうか?
ユング心理学では、夢は人が「無意識で本当に思っていること、感じていること」と強く関係していると言われています。
無意識で本当に思っていることとは?
特に人は「理性・知性」が発達している生物です。
理性や知性で、社会のルールを守ったり、仕事や人間関係で思ってもないことを言ったり、やりたくないことでもやることができます。
社会の中で立ち回るためには、自分自身が本当にやりたいと思っていることや感じていること、言いたいことなどを無意識のうちに押さえ込むことも。理性や知性が発達している分、自分自身の素の部分が見えなくなることもあります。
この無意識のうちに押さえ込んでいることが多くなったり、活発になると夢を見やすくなります。
自分は本当はこんな風に感じているんだ、こう思っているんだ
ということを、自分の心の無意識が夢の中で教えてくれているわけです。ですので、
「普段の生活の中でなかなか発散出来ずに無意識のうちに押さえ込んでいること」や
「本当はこうしたい、こうなりたい!と思っている自分自身の願望」
などが夢となって現れやすいです。
心理学的な意味以外の夢
もちろん夢は必ずしも自分自身の心理と繋がっていない場合もあります。例えば
- ベットから足がずり落ちたために落ちる夢を見た
- 本当にトイレに行きたいためにトイレに行く夢を見た
というケース。純粋に寝ている時の体の反応が夢となって現れることもあります。
無意識で感じている危険
普段生活していて無意識で感じている危険が夢となるケースもあります。
例えば車を運転していて、「ここはいつ家から子供が飛び出してくるかわからなくて危ない!」と感じているけれども、ついつい急いでいるときには「大丈夫だろう」と思って走っている機会が多いポイントがある。そんなときに警告として、交通事故の夢を見る場合もあります。
夢は自分からのメッセージ
photo credit: Wen Nag (aliasgrace) via photopin cc
人が心の中で意識出来ている部分は、心の無意識の部分と比べると氷山の一角だとも言われています。
自分自身でもよくわかっていない心の無意識の部分が、自分にメッセージを夢で送ってくれる。人が夢を見るのは、そんな意味・理由があります。