殺される夢は、心理学的にはとても良い夢です!
というのも、ユング心理学では死は常に再生とセットだからです。何かが無くなるという事は同時に、新しい何かが生まれる、今までとは違った変化が始まる前兆です。
この記事では殺される夢の意味合いについて具体的に解説します。
殺される夢を見る時の主な心理状態
ズバリ、「変化の準備が整っている」時によく見ます。なので自分自身の変革期に見やすい夢です。肉体的にも精神的にも変化の激しい中高生や、若い年代の方が特にこの夢をよく見ます。
誰かを殺す夢に比べて、自分が殺される夢は、自分自身が変わろうという意識が強く現れています。
ただ、あまりの怖さに眠気が飛んでしまうこともあるかと思います。そんな時は別の意味合いもあります。
「怖さ」が強い場合
殺される夢を見た時に怖さがとても強い場合、
が無いかどうか振り返ってみて下さい。
というのも夢には、実生活で抑え込んでいる事を夢の中で発散して浄化させる意味合いもあるからです。
または、変わる準備は整っているけれども、変わるのが怖い思いが強いのかもしれません。
↓はニックネーム「ここあさん(女性)」が見た夢です。
始まり方はいつもとは違いましたが、最終的にはすべて同じ流れになって、あるホテルのようなところで怖い過激な人たちに何度も何度も殺されそうになります。
1人ではなくていつもそばに1人いて、一緒にホテルの中や家の近所?を逃げ回っています。すごく怖くてそれで目覚めたらもう一度寝ることができません。
良い夢ですね。
この夢の場合、ホテルは夜を越す場所であり、新しい変化の準備が整っている意味合いがあります。(心理学的には夜も死と再生の意味合いがあるためです。)
また、ただの変化ではなく、何らかの大きな変化なのかもしれません。というのも、家の近所を逃げ回っているためです。家は人の基盤が作られるところです。
この夢は、ご自身の何らかの生き方を変える準備は整っているけれども、同時に変わる怖さも強く感じているという自分から自分へのメッセージではないでしょうか。変わるのは誰でも怖いので、怖いままでOKというメッセージ。
逃げ回って(追いかけられて)殺されるケースも多いです。その意味合いを次に解説します。
追いかけられて(逃げて)殺される夢
追われる夢を見る方はとても多いですが、意味合いは束縛されている現在の環境から逃げ出したい気持ちの現れです。
詳細:追いかけられる(逃げる)夢が意味する深層心理
ですので、上のここあさんの夢は、今何らかの束縛されているような感じを受けていて、そこから抜ければ自分自身は大きく変われるけれど、そこから抜ける怖さもとても強い状態ではないでしょうか。
逃げているのも1人ではなく、側にもう1人いるという事ですので、怖さを感じながらもそんな自分自身を客観的に見れているか、パートナーの心強さが現れているのかもしれません。※何か思う所などありましたらコメント欄にご記入下さい。
次にどんな人に殺されるかの意味合いを解説します。
どんな人に殺されるかについて
最も多いのは、母親に殺される夢です。
その他、恋人や好きな人、友達に殺されるケースもあります。
意味合いとしてはすべて同じで、
です。
ただ、自分からその人を殺すケースに比べて、「この人と今のままの関係性を続けていたら、自分がダメになる(死ぬ)」という危機感が現れている場合もあります。振り返ってみて下さい。
母親に殺される夢を見る方が多いのは、母親は自分自身を守ってくれる存在ですが、その守りが強いと(過保護だと)自立が妨げられることが多いためです。
見知らぬ人に殺される夢の場合、少し意味合いが変わってきます。
見知らぬ人に殺される夢の意味合い
これもとても良い夢です。自分自身の幅が拡がる前兆です。というのも、見知らぬ人は心理学的には
を現します。
例えば、本当はイライラしているのだけれども、「イライラしてはいけない、イライラはダメだ」という思いが強ければ、自分のイライラを受け入れられていない状態です。それに気付いていれば良いのですが、気付けていないとイライラを溜め込み過ぎてしまって心のバランスが崩れたり、イライラしている他人を見て、無性にその人に嫌悪感を感じて人間関係が悪くなったりします。
見知らぬ人に殺される夢は、上記のような「~の自分はダメだ」という思いが切り替わり、新しい変化が生み出される前兆です。
亡くなった人に殺される夢
この場合は、「亡くなった人に対する思い」が変わろうとしています。
その人に対する何らかの思い(悲しみや怒りなど)を出して浄化したい気持ちが現れている場合もあります。
殺され方(道具)について
変わる時の抵抗感の強さ等を現します。
変わる、成長する時は、怖さや抵抗感がつきものですが、抵抗感が大きい時もあれば、小さい時もあります。
銃でやられる
銃だと即死可能ですので、変化に対する抵抗感は小さめです。無いに等しいかもしれません。
また、日本では銃は生活に馴染んでいないため、今までとは違う環境(付き合う人を変える、職場を変える等)での変化を求めている状態といえます。
包丁やナイフなどの刃物でやられる、首を締められる
いずれを痛みを伴いますので、抵抗感がやや強めです。
または、いずれも日常生活に馴染んでいる道具ですので、環境を変えるのではなく「現状の暮らしの中での変化」を大切にしたいというメッセージ。
自分ではなく、家族や知人などの第三者が殺される場合
この場合は、自分自身の中のその人のような部分が新しく変化しようとしている前触れです。
母親が殺される夢
ご自身の中のお母さん的な所(一般的には優しさや養護的なところ)が変わろうとしています。
自分の子供が殺される夢
ご自身の中の子供的な部分(自由奔放だったり、人に合わせる部分など)の変化です。
飼い猫が殺される夢
ご自身の中の「猫のような自由さ」の変化です。
不自由さを感じていたのであれば自由度が高まるかもしれませんし、自由にやり過ぎていたのであれば、自由さを調節する力が芽生えてきているのかもしれません。
まとめ
殺される夢は、過去の自分から新しい自分に変わろうとしている変革期によく見ます。
ある意味新しい自分の誕生日(リ・バースデイ)です。おめでとうございます!!