洞窟の夢には、主に次の3つの心理学的な意味があります。
- 何かに守られたい(休みたい)気持ちの表れ
- 自分の気持ちを誰かに話したり、外に出したくないイメージ
- 未知のゾーンへの挑戦心の表れ
2と3の意味合いについては、実際の洞窟のイメージと近いです。
なぜ1の意味合いがあるかというと、洞窟は昔、人がそこに住んで寝泊まりする場所でした。危険な動物から身を守ってくれたり、体を落ち着いて休めることが出来る貴重な場所です。「守ってくれるもの・落ち着いて休める場所」というイメージと、洞窟はイコールです。
ちなみに幼稚園や小学生のお子さんは、砂場でトンネルを作ったり、穴を掘ったりします。これはトンネルや穴が子宮のイメージと繋がっていて、その遊びをすると心が落ち着くからなんですね。幼稚園や小学校に入って社会に触れ始めている時期に、まだ「誰かに守って欲しい」と感じるのは自然な事です。その思いが、自分で砂場に穴を掘ったり、砂の山にトンネルを通すことで楽になります。
社会人になって洞窟の夢を見ることは、これに近い意味合いがあります。特に何かに挑戦していたり、ストレスが強い時に守られたい気持ちになりやすいです。
具体的なシーン毎に意味合いを解説します。
洞窟に泉や水場がある
泉や水場があると、さらに落ち着いて休めます。落ち着ける場所で身体と心の充電を求めている気持ちの表れです。
洞窟が狭い・汚れていて不快な感じがする
なかなか休めない現状を表しています。または、休むことに対しての罪悪感が強い状態といえます。身体を壊す前に手を打って欲しい!というメッセージ。
洞窟を掘る夢
自分自身の内面を探求している時・深く知ろうとしている時に見やすいです。
または、洞窟を掘って誰かを守れる・癒せる力を必死にを身に付けようとしているのかも。
洞窟の中で蛇やネズミなどの生き物・動物に襲われる
楽しんで戦っている場合
楽しみながら挑戦していける気持ちの表れです。目標や、やりたい事があればどんどん進める状態といえます。
切迫しながら戦っている場合
目標や、新しい事に挑戦しようとしているけれども、怖さも強くその葛藤が表れているのかもしれません。
洞窟の中に骸骨や死体・ミイラがある
吉夢です。心理学的には死は常に再生とセットです。
それが誰か特定出来ている場合、その人と新しい関係性を築いていきたいというメッセージ。
特定出来ない場合、一旦休んだり自分自身の内面を見つめる事が、さらなる自立に繋がるというメッセージ。
母親と一緒に洞窟にいる夢
母親からの自立がテーマの時。お母さんが世話を焼きすぎていてそこから離れたいけれど、離れがたい状態かも。
洞窟に閉じ込められる夢
洞窟に閉じ込められる夢も自立がテーマで、今自立しないと将来的に強い危機感を感じている時に見やすいです。新しい事に挑戦する「一歩を踏み出す恐怖感」を強く感じているのかもしれません。
洞窟内に祠や鳥居、神社、お稲荷さんなど神聖なものがある場合
実際の神社は、願掛けしたり参拝する事で心が落ち着く・穏やかになる場所です。
この夢を見た時は、何らかの人生の区切りの時。洞窟のような安全な場で心を落ち着けて、新しい準備を整えている状態なのかもしれません。心を落ち着けて選択していけば、後悔しないというメッセージ。
トンネルのように出口が見えている場合
川端安成の小説の有名な一説で
トンネルを抜けるとそこは雪国だった
という文言があります。
町が変わったり、周りの環境が変わったり、トンネルはショートカットで大きな変化をもたらしてくれます。夢でこのトンネルのような状態が表れる時はあなた自身も、もうすぐ何らかの新しい変化を迎える時期といえます。