怖い夢ですね。
この夢を見た後は、寝起きの気分も良くないと思います。この記事では、津波の夢を見る心理学的な理由・意味を紹介します。
1 自分ではコントロール出来ない何かに巻き込まれている
津波は強大な自然現象で、人の手ではコントロールしようがありません。津波の夢を見た時は、実生活で「自分ではコントロール出来ない何か」に巻き込まれ、振り回されていると感じておられるのかもしれません。
この場合の「何か」は、例えば「職場での人間関係」だったり、「親子関係」だったり、「トライしようとしている目標」だったり人によって様々です。
「自分ではコントロール出来ない何か」または、「津波」というフレーズから連想される事を振り返ってみて下さい。そして、自分ではコントロール出来ない事をしようとしていないか、確認してみて下さい。
また、津波のような自然現象がどうにもならないように、「他人を変える事」も出来ません。
他人を変えたい思いが強い場合
特に親子関係だと、子供さんが親自身の嫌な面まで似る事も多いです。親がそれを見ると、当然嫌な気持ちになるので子を変えたい欲求が出てきます。そうなると、子供さんも認められていない感じを受けますので、親と一緒にいるのが嫌になってきます。
ではどうすればいいかというと、「他人を変える」ことは出来ませんが、自分自身の嫌な面を何とか改善しようと心がけたり、お子さんとの関わりは変えていくことが出来ます。もし、「こうして欲しい」という他人を変えたい思いがあれば、そのために自分自身が何が出来るか?という観点を作っていくと、津波に飲まれるようなイメージは消えていきます。
次に他の意味合いを解説します。
2 心が激しく動いている時
ユング心理学では、海や水はその人の心の無意識を現します。その無意識のイメージの海が津波になっているということは、心のエネルギーがとても強く動いている時といえます。
心のエネルギーが強く動くというのは、例えば自分自身ではもう制御できないくらい何かの気持ちが溜まっている場合もあれば、これをやりたい!という衝動が止められない場合もあります。
何にせよ感情のコントロールが効かないと、本人も周りの人も疲れますので、何かの気持ちを溜め込んでいないかどうか振り返って見て下さい。
これをやりたい!という情熱が強い時であれば、まさに波に乗ってやるとガンガン進めるタイミングです。波というのは、自分以外の他の人の力や、助けを借りる(利用する)のがよいというメッセージかもしれません。波に乗れる時は乗った方が良いです。
3 津波を他の場所から客観的に見ている時
安全な場所から津波を見ている場合です。
これは激しい心のエネルギーに巻き込まれるのではなく、そのエネルギーから少し距離を置いて客観視できていますので、エネルギーを実感しながらも落ち着いて今と今後の状況を考えられている状態といえます。
洪水の夢との違い
実際の洪水と津波との違いは、次のような点があります。
- 定期的に起こる(洪水)か、突発的に起こる(津波)か
- 津波のほうが一般的にエネルギーが大きい
津波の夢を見た時は、洪水の夢の時よりも無意識のエネルギーがさらに強い時といえます。
関連リンク:洪水の夢の心理学的な意味4つ
まとめ
この夢を見た時は、津波に巻き込まれ、息もできないような苦しさを感じておられるのかもしれません。
しかし実際の津波がそうであるように、破壊は常に創造をもたらします。津波が今までに無い新しい何かを運んできてくれるかもしれません。今あるものを破壊して、新しい何かを創り出したい、創れる!という心の底のイメージが津波となって夢に現れるケースが多いです。