服の夢の心理学的な意味12個

2017年4月11日

服の写真

服の夢は、心理学的には「その時々の様々な自分の顔、他人との関わり方」=社会性を現します。(ペルソナともいわれます)

例えば、職場にいる時は職場にいる時の自分、友人といる時は友人といる時の自分、1人で過ごす時は1人で過ごす時の自分と、人はその時々で様々な自分の顔を使い分けます。

現実での「様々な自分の顔」(ペルソナ)は、その時々で使い分ける必要性がありますが、夢の中ではこれが服のイメージとなって現れます。具体的なシーンごとに意味合いを解説します。

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服を探す・とっかえひっかえ選ぶ夢

服を探していたり、沢山あるのに似合う服や着れる服が無い夢は、新しい事に挑戦している時に見やすい夢です。

というのも、人は新しい職場や環境では、まだどんな風に振る舞ってよいかわかりません。その環境でどう動けば良いか、どう対応すれば良いかが見えていないイメージが、服を探す夢となって現れています。

ですので、服を探したり、とっかえひっかえ選ぶ夢は、まだ今の環境での自分のペルソナ(どう振る舞うべきか)が掴めていない状態なので、焦る必要はないよというメッセージです。今の環境で慣れるに従って見なくなる夢です。

服を脱いでも脱いでも終わらない夢

これはペルソナが強すぎて、自分の素の状態、本音の部分が見えなくなっている状態です。

その場その場での他人から求められる役割を全うするやさしさが強いのですが、そのために自分はどう思うのか、どうしたいのか?が抑えつけられていないかどうか振り返ってみて下さい。今の状態が続くと、うつになりやすいので、気をつけるべき夢です。

服を洗濯する夢

良い夢です。自己管理をきっちり整えようという意識が働いている状態です。また、今の環境で自分のパフォーマンスをしっかりと発揮したい意識も強いです。

他人の服を洗濯しているのであれば、シンプルにその人のお世話をしたい気持ちが現れている事もあります。

服を破る・切り裂かれる・脱がされる夢

見た時の気持ちで意味合いが分かれる夢です。

もし自分で服を破って気持ちよかったのであれば、今の環境での自分を変えたい意識の現れです。

他人に服を切り裂かれたり脱がされようとして怖かったのであれば、今の環境で他人から嫌な役割を押し付けられたり、求められていないかどうか振り返ってみて下さい。

他人の服を破る夢の場合、その人の素の部分・本音の部分を見たいと考えているか、その人に対して攻撃的な思いを抑えている可能性があります。

服を捨てる夢

吉夢です。それまでの自分のペルソナ(夢の中では服)を捨てて、新しい社会性を身に付けようとしている意識の現れです。

お気に入りの服を捨てられそうになる夢

自分の母に服を捨てられそうになるケースが多いです。

服を捨てようとしている人の期待に応えようと思う自分と、他人の期待を気にするのではなく自分の意思を通したい葛藤が強い状態です。

捨てられそうになって嫌な気持ちであれば、自分の意志を通したい状態。もし捨てられてスッキリしたのであれば、服を捨てた人の期待に添いたい気持ちが強いといえます。

服をもらう夢

服をもらった人との接し方・関わり方が掴めてきているので、その人と関係性が深くなる前触れです。好きな人からもらえると最高ですね。

服を脱いでふんどしや、下着一枚になる夢

余計なペルソナはつけず、素の自分を出したい思いの現れです。

ふんどしだけつけて行われる祭りもありますが、ふんどし一丁で恥ずかしいものというイメージは薄いので、素の自分が出せる時期ともいえます。

逆に下着一枚で恥ずかしさが強い場合は、今いる場で適切な社会性を身に付ける必要性を感じています。

服の色ごとの意味合い

比較的多い色順に解説します。

白い服の夢

白は告白や自白という言葉にも使われている通り、心理学的には「何かが明らかになること」、または何色にでも染まることから、「物事のスタート」を意味します。

ですので白い服の夢は基本的に、新しいスタートを切る心構えが整っている現れです。

また、他人に合わせすぎている時にも見ます。白い服の夢を見て、心苦しさが強いときにはこちらの意味合いもあります。

赤い服の夢

赤は心理学的にはエネルギー、情熱、血の象徴です。

赤い服の夢の場合、嫌な気分が強い場合、「元気で明るくいないといけない」意識が強く、素の自分を出したい思いが強い状態。

良い気分の場合、エネルギーに満ちあふれていて積極的に行動出来る状態です。

赤い服の人から逃げる夢であれば、身近なエネルギッシュな人に束縛されている感じを受けていないかどうか振り返ってみて下さい。

黒い服の夢

黒は心理学的には白と対極で、何物にも染まらない色です。ここから頑固さや、何物にも染まらない中立な立場でいる事を現します。※現実の裁判官のジャケットはこの意味合いで黒と決まっています。

黒い服の夢は、頑固で意思を貫く自分の現れです。

服の種類ごとの意味合い

スーツ・ワイシャツを着ている夢

いわゆる「オフィシャルな場での自分」を現します。進学や就職などの人生の転機の時にも見やすいです。

ジーンズを履いている夢

こちらは↑とは対極でご自身の中のカジュアルさや親しみやすさを現します。

学生服の夢

こちらは「集団生活や、規則やルールを大切にする自分」を現します。

服の整理をしている夢

エネルギッシュに様々な事に手を出せている状態ですが、少し落ち着いて整理したい気持ちが現れています。

服を着てない(裸)の状態の夢

恥ずかしさが強い場合は、服を探す夢の強化版の意味合いで、今の環境で具体的にどう行動すべきかがまだ見えていない状態。

恥ずかしさが無い場合は、素の自分を出したい、感じている事や思っている事を素直に言いたい気持ちの現れです。

喪服の夢

喪服は当然ながらお葬式で着る服です。

夢の中でそれが出てくるという事は、ご自身の中の何らかの悲しみや寂しさをある程度抑える必要性を感じているか、もっと出す必要性を感じているかのどちらかです。

なぜ意味が両極に分かれるかというと、お葬式は仕切る側はある程度自分の感情を抑えて様々なやるべきことをこなす必要がありますし、参加する側になると堂々と泣いても自然な場だからです。

リンゴジャムさんから頂いた事例を交えて解説します。

知人に呼ばれ塀の穴をくぐると知人の亡くなった奥さんがいて、私に喪服を着せてやると言いわれた夢

この場合はリンゴジャムさんの中のその亡くなった奥さんのような要素が活発になっていて、上記のどちらかのペルソナ(社会性)を身に付ける必要性を感じている(感情をコントロールするか、出すか)といえます。

堀の穴をくぐるような新しい環境に行くか、穴のような場所でゆっくりと休んだ後にそれが出来る!という自分から自分へのメッセージではないでしょうか。

何かありましたらこの記事のコメント欄よりコメント下さい。

まとめ

服の夢は、複雑なシチュエーションで現れる事が多いので、服=ペルソナ(自分の仮面・社会性)と覚えておいて、シチュエーション毎に意味合いを考えていくと良いです。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。ユング心理学をベースとした自己理解を深めるための夢分析、アートセラピーが得意。 2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

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